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おまじないは香りを聞くこと。#さゆりこぼれ話 #2

 45周年ツアー、連日の大盛況! 心よりお礼申し上げます。テレビの報道をはじめ、ネットニュース、SNS上でも会場の熱気やファンの皆様の感想やさゆりさんのステージ衣装や曲紹介などなどが早くも話題になっています。リアルな情報が瞬く間に伝わるのはうれしいことですが、「ライブな音」だけは、やはり足を運んで下さったお客様でなければ、体験していただけない特別なもの。この体験をひとりでも多くの方とシェアしたいものです。

そして、もうひとつ。ツアー会場にはネットニュースやテレビでは決してお伝えできない、サムシングが存在します。それは何か?

――「香り」です。さゆりさんって、ものすごくいい匂いがするんですよ! 

「舞台に立つ前に、儀式みたいに必ずされているおまじないはありますか?」とさゆりさんに質問したら、「おまじないは塗香」と教えてくれました。

「ぬりこう」ではなく、「ずこう」と読みます。修行僧が読経をする前や、写経をする際、お清めのために粉末状の香を手にとって塗り込める行いであり、その香りを指します。

かつて三國連太郎さんを訪ねた時、三國さんが同じことをされていて驚いたと言います。舞台やステージに立つ前、香によって邪気を払い、心静かに身を清め、香を聞く。

45年間、粛粛と続いてきた、さゆりさんの、おまじない。その一連の所作を想像するだけで、ステージに立つ者としての覚悟や気迫が伝わってくるようです。

音も香りも目で見ることができないし、刹那に消えゆくもの。それだけに、残響や残り香の威力は絶大。それはまるで『天城越え』の「かくしきれない、移り香が~♪」の如く。

ステージで放たれる、さゆりさんの底知れぬパワーの秘密を何だか垣間見たような気がしました。それにしても、本当になんとも「いい香り」なんです。言葉ではお伝えできないのが残念です......。

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