2010年4月のバックナンバー

竹の生命力を頂く

 温かな昼下がりに庭に出て飛び石の上に乗ると、ぐらりと揺れました。おかしいなぁ、どうなちゃたのでしょう。かなり重たい石を、好奇心をパワーに「よっこらしょ!」とひっくり返してみました。

 

 おや、まあ。いったい何が出て来たと思います? 大判小判がザクザクと! 嘘です。

 

 驚いたことに、そこにはタケノコが斜めになりながらも必死の面持ちで、頭を出しているではありませんか。脇道に逸れますが、「タケノコ」は「竹の子」と書くより「筍」と書いた方が食材の趣が出ますよね。ま、いずれにせよタケノコが重い石を持ち上げていたのでした。

 

 聞いた話では、孟宗竹が縁の下から伸びてきて、畳を持ち上げたことがあったとか・・・。それならば庭の飛び石ぐらいは朝飯前なのかもしれません。恐るべしタケノコの成長力です。

 

 食とは自然の力を頂くことです。見れば不細工に曲がってはいますが、素性は正しい孟宗です。食べられそうです。いや、むしろ筍畑の過保護に育ったタケノコより根性がありそうです。食べたら、さぞかしパワフルでしょうね。力が湧いてくるかも。頭を過る「根性若竹煮」。視線を廻らせれば、ちょうど山椒が若芽を出しているではありませんか。

 

 えっ、食べたんだろうって? う~ん、それは秘密にしておきましょう。

 

石川さゆり

 

 

 

桜の京都を駆け巡り

 祇園白川の桜を楽しんで、四条通りを八坂さんへ、初詣でもこんなに人出がないだろうといういうほどの混雑。すぐそこに見える石段下までなかなか近づけません。はぁ、お花見も忍耐が必要なのですね。

 

 先に進めずゆっくり石段を上ったので小さな発見。向かって左の狛犬(獅子?)の頭に角がありました。阿吽の吽の方です。あなたは犬なの獅子なのユニコーンなの? 

 

 ようやくたどり着いた円山の枝垂れ桜は、何故か元気がなく、枝先が傷んでいるように見えました。花の下にはブルーシートがあちこちに敷かれて、夜のライトアップ&お花見の場所取りです。露店からは様々な食べ物の匂いが混然と漂ってきます。これはこれで楽しそうではありました。

 

 翌日は混雑を見越して早めに出発し、醍醐寺の桜を観に行きました。太閤秀吉のお花見で有名なお寺で、広大な敷地は、文字通り桜が咲き乱れる様でした。霊宝館の大きな枝垂れ桜は見事で、青い空を背景に薄紅色の花が視界いっぱいに広がり、しばらく見とれて、うっとりです。

 

 伏見から宇治まで足をのばし、終日京都の桜を満喫。疾風怒濤のお花見旅行ではありました。

 

 さて、来年は桜の中を駆け巡るようなお花見を改め、何処かでじっくり楽しもうかなと思っています。そろそろ大人のお花見をしないとね。

 

石川さゆり

 

 

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