2008年8月のバックナンバー

聖火が消えて思う事

 娘とテレビでオリンピックの閉会式を観ました。大きなイベントが閉幕する時の一抹の寂しさは、皆さんも感じられたのではないでしょうか。

 

 格闘技、球技など、今回のオリンピックでは女子の健闘が目立ったような気がします。スポーツでの女性の活躍は、同性として何やら嬉しいものです。男子も頑張らないとね。(笑) 

 

 少し気になったのは、テレビの中継や新聞の報道が結果に拘り過ぎたように感じた事でした。一流のアスリートの技を観ることが、スポーツの楽しみでもあります。懸命に頑張る姿勢に共感するのです。1位になるのは嬉しいけれど、それだけが全てではない事を教えてくれるのもスポーツだと思うのです。

 

 4年後はロンドンです。どんなオリンピックになるのでしょう。国際紛争や人種差別などのない平和なスポーツの祭典であることを祈ります。

 

石川さゆり

生まれて初めてのメジャーリーグ

 みなさんお元気でしょうか。私は今アメリカのシアトルに来ています。目的は生まれて始めてのメジャーリーグの観戦。シアトルといえばマリナーズの本拠地ですよね。そう、イチローさんの応援に来てしまいました。

 セーフコ・フィールドは、テレビで見て想像していたよりも広くて驚きました。3階席がぐるっと回り込んでいて巨大なサラダボウルのようです。それに、グランドと観客が近くて、ファウルが飛んできたら怖いぐらいです。これは気合を入れて観ないとボールが当たってしまう! 

 

 さて、1打席目のイチローさん、「天城越え」で登場です。なんとなく恥ずかしいような嬉しいような不思議な心持ちです。無意識に「イチロー!がんばれー!!」と声が出てしまいました。

 で、結果は可也大振り?でセンターフライ。後で聞いたらホームランを狙っていたそうです。昨日は第1打席にホームランを打ったので、今日は応援に来た私のためにホームランを打とうとした。ということにしておきましょう。(笑)

 2打席目はピッチャーゴロ。そして3打席目にヒット!ここまで15試合連続ヒットを打っていたのに、連続ヒットが途絶えたら、応援に来た私がアンラッキーの人になってしまう?と、少し焦っていたのです。これで少し気が楽に・・・。16試合連続ヒットは凄いですよね。そして、その後空かさず盗塁。ヒットも盗塁も直接見るのは勿論初めて。イチローさんの活躍に大興奮です。

 

 4回だったでしょうか、突然球場のスクリーンで応援に来た私が紹介されました。英語ですから良く分かりませんが、「遥々日本から応援に・・・」でしょうか?

 

 圧巻だったのは9回裏ツーアウトでの5打席目でした。見逃せばフォアボーになる1球をカットしてファールにし、その後の球を見事にセンター前に打ち返したことでした。野球音痴の私がいうのは説得力がありませんが、最後まで気を抜くことなく、ヒットを打とうとする集中力。それが観客を魅了し、また偉大な記録に繋がっていくのだと思いました。やっぱりイチローさんは凄い選手なのですね。なにか凄いパワーをもらった気がします。収穫の多いメジャーリーグ観戦になりました。

 

 試合の後、イチローさんのお宅にお招きを受け、弓子さんの手作りのご馳走を頂きました。心のこもったお料理の数々、本当に美味しかった。イチローさんの夫々思い出になるバットやグローブetc. エピソードと共に見せてもらいました。1シーズン最多安打を打ったときのバット、振らしてもらいましたよ!!野球ファンなら気絶するような経験です。

 楽しいひと時にすっかり盛り上がって、気が付けば日付が変わっておりました。また深く強烈なイチローファンになった夜でした。イチローさん、弓子さん、ありがとう!

石川さゆり

広島 63年の重さ

 広島に原爆が投下されて63年目の夏。私の生まれる遥か前の事なのに、被害に遭われて今尚苦しんでいる方がいます。恐ろしい兵器が世界から廃絶されることを願います。

 戦後生まれの私達は、直接的な犠牲を払うことなく平和を享受しています。当然のようにあった平和を、大切に思わない若い人が増えたようで気がかりです。

 平和という言葉が風化しないように、悲惨な出来事をしっかり見つめ直し、子供達の世代にも伝えて行かねばならないと思います。

 

 午後、出かける時、カラスがまだ羽化する前の蝉をくわえて飛んで行くのを見ました。家の周辺も最近カラスの姿が目に付きます。

 何年も地中で過ごし、漸く地表に出てきたのに、羽を広げることもなくカラスに浚われる・・・。自然というのも酷いものです。

 今日は何やら割り切れない心の私です。

 

石川さゆり

八月一日

  阿久悠先生のご命日です。早いもので一年経ったのですね。先生を偲ぶ番組や記事を目にしますと、否応なしに現実を突きつけられるようで・・・。

 私にとっては真っ青な空を背景に、すっくと立つ大きな向日葵のような先生でした。3分の歌に一編の小説にも負けない感動を込める。そんな教えを心に深く刻んでいます。心の中にいつも先生が居るのだと改めて思うのです。

 先生の大好きだった夏の甲子園大会が始まります。天国の先生も青空に飛ぶ白球を、あの笑顔でご覧になることでしょう。

 

石川さゆり

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